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映画『イブ・サン=ローラン』仏で公開、その背景にも注目のワケとは?

世界的なファッションデザイナーであるイヴ・サン=ローランを描いた映画『Yves Saint Laurent(イブ・サン=ローラン・日本公開未定)』が、今月8日よりフランスで公開された。ココ・シャネルやクリスチャン・ディオールとともに20世紀のファッションを牽引し、2008年に亡くなったサン=ローランだが、彼を描いたものとしては2011年に日本で公開されたドキュメンタリー映画が知られている。今回の作品は、監督ジャリル・レスペールによって、公私ともにパートナーであったサン=ローランと実業家ピエール・ベルジェの関係が中心に描かれている。



財団の全面的バックアップ

本作では、フランスを代表する国立劇団コメディ・フランセーズに在籍するピエール・ニネイがサン=ローランに抜擢。ベルジェを演じる同じく同劇団のギョーム・ガリエンヌとともに、華麗な演技を見せている。11歳で舞台デビューし、フランス国立高等演劇学校にも入学を果たしているニネイは、すでにフランスでは大注目の若手だが、今作によって一層世界からの熱い視線が注がれている。

また、今作品での注目は、イブ・サン=ローラン財団の全面的なバックアップによる、美しい衣装や世界観。作中で中心的な存在を見せるベルジェは、この作品のシナリオに目を通す前から協力を約束し、実際に財団などが持つ衣装の特別な貸し出しを許可した。




もう1つの映画

ただし、この映画が注目されるのはもう1つの理由がある。それは、「メゾン ある娼館の記憶」のベルトラン・ボネロ監督が手がける映画『Saint Laurent』の存在だ。こちらは、サン=ローランの30代における苦悩とアルコール、そしてドラッグなどスキャンダラスな側面が描かれており、レスペールの監督する作品への姿勢とは対照的に、プロジェクトの噂を聞いたベルジェが激怒していることで知られる。

奔放なナイトライフなども描き、当事者からすれば様々な感情を抱かされることになるであろうボネロ作品に対して、すでにレスペール作品を鑑賞したベルジェが、主役を演じたニネイの演技を絶賛しているなど、作品の内容以外にも話題性を呼んでいる。

シャネルやサン=ローランなどファッション業界のスターが続々と映画化される昨今。彼らの生み出した作品ばかりでもなく、そのブランドを体現するスターたちの生き様に注目が集まっているようだ。そして、全く作風の違う2作品が公開されることに、フランスばかりか世界が注目している。


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