JR東日本新潟支社によって考案された運行情報サイトが話題に=コストをかけずに速報を流す画期的な手法とは?

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電車を日常的に利用しているビジネスマンにとって、遅延や運休の情報をいち早くチェックできるか否かは死活問題である。出勤や大事な商談に遅れたのではたまったものではない。電車の運行情報が携帯やスマホから確認できれば言うことなしだ。

そこで鉄道各社や情報サイトは、独自のリソースを使って運行情報のインターネット配信を試みている。ただし現状には問題もある。首都圏や大手情報サイトならばコストに見合ったリターンが見込めるのに対し、地方の在来線の場合だと乗客の少なさもあり、鉄道会社はコストをかけるのを渋ってしまう傾向にあるのだ。

しかしながら、今回JR東日本の新潟支社によって考案された画期的なアイデアが話題を呼んでいる。そのアイデアというのは、なんと発車時刻案内板をライブカメラで中継しようというのだ!

その新潟支社のwebサイトはこちら。ライブカメラからリアルタイムで送られてくる時刻案内板の画像が表示されている。これなら更新の手間やコストをほとんどかけることなく、しかもスピーディーに運行情報を流すことができる。一部アナログな手法を取り入れたものながら、何とも画期的なアイデアではないか。ぜひ全国の在来線もこれに続いてほしいものだ。

 

今回紹介した事例は、デジタル時代におけるイノベーションのあり方について考えさせてくれる。単にデジタル技術や通信性能の向上のみで勝負するのではなく、時にはアナログな手法に立ち返ってみると、意外なところからアイデアが浮かんでくるのかもしれない。

 

ちなみに本記事のTOP画像はフランス人デザイナーA・M・カッサンドルによる北部鉄道のポスターだ。カッサンドルは幾何学的な図形を多用した独特のデザインで有名だが、彼のポスターが沢木耕太郎の小説『深夜特急』の表紙に使われているのを見たことがある読者も多いだろう。このポスターに描かれている「北部鉄道」はパリからリールを経由してベルギーへ向かう鉄道。19世紀フランスにおいてオート・バンクと呼ばれる大手銀行を経営していたロスチャイルド家らの出資によって実現した。フランスの鉄道の歴史については本誌でも過去に特集したので、ぜひ一読をオススメしたい。

 

photo: encontrandolalentitud.files.wordpress.com

参考:https://twitter.com/Linfiel/status/411751832096997376

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