朝鮮半島、高まる緊張の背景とシナリオ [ニュース解説]

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石田 健

石田 健

株式会社マイナースタジオ代表取締役CEO。同社を創業後、2015年に株式会社メンバーズ(東証一部)に売却。早稲田大学政治学研究科修士課程修了(政治学)。

朝鮮半島で緊張が高まっている。14日には、中国・王毅外相が「取り返しのつかない事態に陥るのを防ぐ必要がある」と述べた一方、 北朝鮮の韓成烈外務次官は「アメリカが選択すれば、わたしたちは戦争する」と発言

背景・経緯

  • 北朝鮮はトランプ新政権がスタートしてから、金正男氏暗殺や弾道ミサイル開発などで国際社会を挑発。
    アメリカとの交渉で、核開発や金正恩政権の維持を認めさせる狙いか。
  • これに対してトランプ政権は、強気の姿勢。「中国が北朝鮮に対応しなければ、アメリカが行動する」と、軍事行動も示唆。
  • シリアへの攻撃実施という「サプライズ」は、北朝鮮へのメッセージも。
  • 現状

  • アメリカの警告がある中、北朝鮮の核関連施設では活発な動き。15日に核実験の観測も。
  • 北朝鮮が核実験を強行すれば、朝鮮半島に駆逐艦を派遣しているアメリカが先制攻撃の可能性も。
  • 影響・今後のシナリオ

  • 最悪のシナリオは、核実験強行からのアメリカによる先制攻撃。朝鮮半島で武力行使が起これば、1954年の休戦協定以来。
  • 北朝鮮は報復リスク、アメリカによる先制攻撃の可能性は低い

  • しかし、アメリカが現時点で先制攻撃をする可能性は低い。シリアなどと異なり北朝鮮は報復行為に至る危険性があり、その場合は韓国など同盟国が脅威にさらされ、アメリカ自身のリスクも大きい。
  • 1990年代にも、アメリカは報復リスクから北朝鮮への軍事行動を断念。
  • 現在のところ、最悪のシナリオは想定しづらい。しかし北朝鮮が強気に出続けた場合、アメリカも「振り上げた拳」を降ろせなくなる。