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UPWORTHYが伝える「シェア」への執念

現在は、その勢いの低下がささやかれているものの、一時期のリベラル系メディア「Upworthy」は間違いなくソーシャル時代の王者だった。彼らは、FacebookやTwitterに流れてくる無数のコンテンツの中から、読者を勝ち取り、人々の間をバイラルさせることに成功した。

Upworthyとは?

Upworthyは、風刺報道メディア「The Onion」の元編集長ピーター・キークリーと、全米で最も大きなリベラル系市民団体の1つ「MoveOn.org」でエグゼクティブ・ディレクターをつとめたイーライ・パリサーによって2012年に立ち上げられた。

出資者には、ナイト財団や「Oculus VR」にも出資している「スパーク・キャピタル」、そしてFacebookの創業メンバーであり、オバマ大統領の選挙キャンペーンで名を上げたクリス・ヒューズなどがおり、開始わずか14ヶ月で月間ユニーク・ユーザーが3000万人を超えたことで一躍注目を集めた。総額1200万ドルの資金調達を実施しており、「社会的意義の高い情報」をバイラルさせることによって広めることをミッションとしている。

日本にもすでに「バイラルメディア」と呼ばれるジャンルが広く知られる様になったためにお馴染みかもしれないが、彼らの特徴はすでにウェブに存在しているYoutubeの動画や画像、ニュースなどを魅力的なタイトルとともに再配布することだ。

彼らはどのような手法によってUpwortyを成長させているのだろうか?彼らがコンテンツをバイラルさせるためのノウハウを公開しているので、そちらをご紹介しよう。

人々を惹き付ける画像

投稿とともに画像が表示されるFacebookやTwitterにとって、その画像がどのようなものかはクリック率を左右する重要な指標になる。Upwortyによると、人々は有名人の画像や「PG-13」という13歳以下にとって好ましくない画像、赤ちゃんや動物など可愛い画像に反応してしまうために、こうした画像を使うことが好まれる。

また、有名人の画像は顔を大きくアップしたようなもの、一部が隠れていて思わず気になってしまうもの、男女を比較した視覚的に分かりやすいグラフなどが好ましいという。

25個のタイトル

また、画像に負けず劣らずタイトルも重要だ。ソーシャルの波の中でほとんどのコンテンツは埋もれてしまうが、その中でクリックしたいと思わせる必要がある。そのため、Upworthyは1つのコンテンツに対して25ものタイトル案を出すのだ。

いわく、やけくそになって絞り出した25個目のアイデアは、「タイトルの神様」からの贈り物だという。

とはいえ、適当なタイトル案を闇雲に出せば良い訳ではない。彼らは、人々がシェアしたくなる感情は「くつろぎ」ではなく「喜び」、「悲しみ」ではなく「怒り」であると定義している。だからこそ、驚いたときや勇気ある人々の物語に出会った時、自らの想いを代弁して悪を糾弾する時に生まれる物語こそがシェアを呼ぶのだという。

そして、タイトルは曖昧であっても具体的すぎてもいけない。曖昧なものには人は関心を示さず、具体的であってもコンテンツの中身を見る必要性に至らないからだ。

最終チェックは”ママ”に頼もう!

Upworthyでは、記事の最終チェックを他でもない自分の”ママ”にお願いすることを勧めているという。その理由は簡単で、アメリカで最もソーシャルメディアでのシェアをおこなうのは、中年女性なのだという。

魅力的な画像、厳選されたタイトル、そしてシェアしたくなるようなコンテンツが出来上がれば、こっちのものだ。人々は、その想いを誰かと共有するためにウズウズしており、今すぐにシェアボタンの存在を知らせてあげよう。Upworthyはデザインの変化があるものの、 とにかくFacebookとTwitterのシェアボタンを露出させることによって、バイラルを促している。

さて、上記のスライドには、どちらのタイトルがより多くのシェアを獲得したかを試すクイズも掲載されている。興味のある人は、挑戦してみてはいかがだろうか?

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