nbfJZnc

アドルフ・ヒトラーによって描かれた35枚の絵画

ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーが、政治家へと転身する前は画家を目指していたことはよく知られている。ヒトラーは、1905年に実業学校を退学した後で、ウィーンにある名門美術学校「ウィーン美術アカデミー」への入学を希望するものの、「写実性はあるものの、独創性に乏しい」とされて試験に落とされてしまった。

世紀末美術を嫌悪したヒトラー

当時のウィーンをはじめとするヨーロッパでは、幻想的・退廃的な「世紀末美術」や「アール・ヌーヴォー」と呼ばれる新しい美術の流れが盛んに台頭していたが、ヒトラー自身はこうした運動に興味を示さないどころが、嫌悪感すら抱いていたと言われる。

ヒトラーが受験に失敗する1年前には、世紀末美術の旗手であるエゴン・シーレが同校に入学しているが、彼自身は著書『我が闘争』の中で、20世紀以降のダダイスムやキュビズムについて「狂気であり堕落であり病気である」と断じた上で、これらが「ボルシェヴィズムの公認芸術である」とまで述べている。

そんなヒトラーは、人物画よりも風景画・建築画を好んで描いており、いくつもの習作やデッサンなども残っている。これまで、ヒトラーの作品については様々な評価が見られたが、もし彼がそのまま凡庸な画家になり損ねた青年として人生を終えたならば、ほぼ確実にこれらの作品を我々が目にすることはなかっただろう。

以下では、彼の30枚の作品をまとめてご紹介しよう。

J1du7Va

MPTGay2

J5v03Ai

彼は、第一次世界大戦によって荒廃した街並なども描いている。後に、こうした風景を自らの手によってつくり出すことになる。

BeEpwOE

PHq4V2V

ffhlGHs

YYaBiI4

wTc8cSb

IXIt4wU

Ytvr0zO

6NRSWS5

Df3li3i

nwPaUJG

l5zW5hY

Yg3uRRZ

TUwBb5m

CWHVtwa

R2JrlKp

Mw2gPk5

wmdbREZ

OogTgKz

nbfJZnc

RTdP9Nv

3CV66S8

gOQ7B92

21105

0914_st_stephens_cathedral

a8eb4477

ヒトラーは愛犬家としても有名であり、ジャーマン・シェパード・ドッグのメス「ブロンディ」を飼っていた。ちなみに、ヒトラーの愛人であるエヴァ・ブラウンはブロンディを嫌っており、ブロンディを蹴とばしていたことが知られているという。

14

21082

 

ディズニー作品も

20121106_3374246

なんとその中には、ディズーのピノキオと白雪姫に登場する小人を描いた水彩画もある。これはノルウェー北部の戦争博物館で発見されたもので、ヒトラーが所有していた絵画に隠されていた。

話題のニュースについて話すことができる新サービスTALKS [トークス]がスタート!
ぜひ上のボタンからこの記事についてコメントを残してみましょう。

KEN ISHIDA

KEN ISHIDA

本誌編集長。1989年生まれ、早稲田大学文学部で歴史学を専攻した後に、同大政治学研究科修士課程修了(政治学)。 本誌を運営する株式会社アトコレの代表取締役CEO。専門は国際関係史や日本近現代史だが、本誌ではテクノロジーや経済から国際情勢まで幅広く担当している。MUSEY編集長。 Facebook : Ken Ishida / Google+ : Google / Twitter : @ishiken_bot

25件のコメントがあります

  1. 入学に当たって学科試験はなかったのかな?
    子供の頃は美術と歴史以外興味なしの劣等生だったとか

  2. もちろん絵をまったく書かない人よりはうまいと思うが、
    自分がこれまで見た絵の学生やってるひとよりは圧倒的にヘタだ。

  3. 独裁者だったけどこういう絵を描くって味があっていいじゃん
    抑人の絵を巧い下手で分類するのは文字通り見る目ないんじゃねえの

    1. >鉄十字の戦車
      俺もその絵に目が行ったわ。その一枚だけ物語があるかんじ。

      愛犬の絵を見て思ったけど、興味や関心のある対象は情熱込めて描くっぽいな。
      自然景はぞんざいなのに建物は緻密、そして人間への関心が薄い、そんな感じ。
      風景が寒々としてるのはそのせいかと。
      ヒトラーの絵だ、といわれたからそう感じるってのもあるかもだけど。

  4. 下手とかいってる奴、
    ヒトラーだから下手だという決めつけでしかないと思う。
    誰が書いたかを伏せてみたら、上手いというと思うが。

  5. 下手下手言ってるやつの下手ってなんだよ。形取れないから?下手ってそうじゃないだろ。これらの絵は間違いなく上手い部類にあると思うよ。

  6. 写実性はいいんだけど、旅行先で何も考えずに撮ったスナップ写真みたいな絵ばっかりだなぁ
    構図も、主役で魅せたいもの、脇役にするものの区別がとくにないみたいだし、空気感とか、わくわくする感性を感じない。
    どんな風が吹いている日だったのか、ほんのりと暖かかったのか、凍えるように寒かったのか、そういう物語がないのは致命的かも。画家になれても売れなくて苦労しただろうね。

  7. 美術学校に行って、画家になろうと思ってた事を勘定に入れて判断すると
    上手とは言えない。

    比較になるかわ分からないけど著名な画家の若いころの作品例
    http://youpouch.com/2013/03/20/112103/
    神がかり的なものを感じる。

    画家になってたら美術史に燦然と輝くような大成はしていなかっただろう。歴史の皮肉だよね。

  8. 芸術家を志していた事を考慮すれば決して褒められる作品とは言えないだろ。
    美術学校に落ちたのも頷ける。「上手い素人」ってのは見事な評価だと思うよ。

    ヒトラーが芸術家になっていたら、たぶん別の名前の独裁者が歴史の教科書に登場してただけじゃないかな。
    ナチスドイツってのはヒトラーが一人で全てを作り上げた訳じゃないからね。

  9. 技術的には申し分ないと思う。基礎はある。でも芸術にとって本当に重要なのは技術ではない。
    この絵からは何一つ感情が拾えない。
    描き手が何を美しいと思い、何を訴えたかったのが全く読み取れない。
    「形だけ」というのがこの絵の最大の欠点だと思う。